—— 子どもの知能検査が教えてくれた「大人がやらない方がいいこと」
年末に医療機関で実施した子どものWISC(児童用ウェクスラー式知能検査)の結果を見て、
一番強く残ったのは、
「この子が何者か」を決めることより、
「大人が何をしないか」を決める方が重要だ
という感覚だった。
能力の高さより、
扱い方次第で壊れやすいことの方が、先に見えた。
目次
検査結果の整理(事実のみ)
今回のWISCの結果は以下。
- 全検査IQ:125
- 言語理解:101
- 知覚推理:139
- ワーキングメモリ:109
- 処理速度:127
数字だけを見れば「高い」。
ただ、印象に残ったのは平均値ではなく、
凹凸の大きさだった。
特に、
言語理解(101)と知覚推理(139)の差。
この時点で、
世間で言われる「IQ」という言葉とは、
少し違うものを見ている感覚になった。
「ギフテッドか?」という問いについて
知覚推理139は、統計的にはかなり上位に位置する。
定義上は、ギフテッド特性に該当すると言われる数値でもある。
ただ、日本では
- 制度としてのギフテッド教育はほぼない
- 「勉強ができる=ギフテッド」という理解が強い
そのため、
ラベルを付けること自体に、あまり意味はないと感じた。
それよりも重要だったのは、
- 分かっているのに、説明できないことがある
- 退屈に弱い
- 簡単な反復で意欲が削られやすい
といった特徴が、
能力の高さそのものから生まれているという点だった。
親や大人がやりがちなNG対応
ここからは、
「やってはいけないこと」のメモ。
善意でやりがちだが、
長期的にはマイナスになりやすい。
- 「できるでしょ?」と言う
能力を期待に変えると、
失敗=価値が下がる、になる。 - 言語化を急かす
理解は非言語で起きているのに、
説明だけを求めると、思考が止まる。 - 反復練習をさせすぎる
処理が速い分、退屈のダメージが大きい。
やる気は静かに削れる。 - 完璧さを褒めすぎる
「失敗しない子」を作ると、
挑戦しない子になる。 - 感情を理屈で抑える
知能が高くても、感情は別。
感情を否定すると、自己否定が残る。 - 他人と比べる
良い比較でも、
評価され続ける立場を作ってしまう。 - 「普通」を押し付ける
認知の使い方が違うだけなのに、
「自分はおかしい」という結論に近づく。
見えてきた本質
このタイプの子は、
- 伸ばそうとしすぎると折れやすい
- 正そうとすると黙る
- 守られると自然に伸びる
少し扱いが逆の存在だと感じた。
何かを足すより、
余計なことをしない方がうまくいく。
今の自分なりの暫定結論
- 「ギフテッドかどうか」を決める必要はない
- 数値より、環境の影響の方が大きい
- 親の役割は、能力を伸ばすことより壊さないこと
これは教育論ではなく、
あくまで今時点の記録。
追記メモ
静かに見ていると、
本人はもう自分なりのやり方を持っている。
それを邪魔しないこと。
今のところ、
それが一番の正解に見える。
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