—— 『サイコロジー・オブ・マネー』は「増やす人」より「整える人」の本だった
最近、『サイコロジー・オブ・マネー』を読んでいた。
読んでいて思ったのは、
この本は「どうやって増やすか」を教える本ではない、ということだった。
むしろ、
増えたあとに、どう壊さないか
その一点を、ひたすら繰り返し語っている本だ。
だから、この本は
誰にでも今すぐ必要な本ではない。
むしろ、
今は読まなくてよかった人
のほうが多い気がする。
まだ「動く量」が足りていない人
例えば、こんな状態の人。
- 副業や投資を始めたばかり
- まだ仕組みらしい仕組みがない
- 行動した分だけ、結果を期待してしまう
- 動いていないと不安になる
この段階で、
- 動くな
- 焦るな
- 余計なことをするな
と言われても、正直ピンとこないと思う。
このフェーズで必要なのは、
判断を減らすことではなく、試行回数を増やすこと。
この本は、
「まずやってみよう」と背中を押す本ではない。
だから、この段階の人が読むと、ブレーキが強すぎる。
「正解」を探している人
もう一つは、このタイプ。
- 再現性のある答えが欲しい
- うまくいっている人のやり方を知りたい
- 最適解をなぞりたい
でも、この本は、
- 明確な手法を書かない
- 数字で断定しない
- 行動指針を与えない
読み終わっても、
「で、結局なにをすればいいの?」
となる可能性が高い。
この本が言っているのは、
正解を探すな
というメッセージだから。
短期で成果を求めている人
- すぐ結果が出ないと不安
- 数字が伸びていないと失敗に感じる
- 静かな期間を「止まっている」と思う
こういう状態のときに読むと、たぶん焦る。
この本は、
- 続けること
- 壊さないこと
- 生き残ること
をひたすら大事にする。
短期で成果を求めている人には、
あまりにも地味だ。
まだ「壊れた経験」がない人
少しきつい言い方になるけど、これも正直な感覚。
- 大きな失敗をしていない
- 調子がいい
- 自分は大丈夫だと思っている
この状態だと、
- 余白
- 誤りの余地
- 安全域
の大切さが、頭では分かっても腹落ちしない。
この本は、
「壊れる可能性に気づいた人」
に向けた本だと思う。
じゃあ、なぜ今の自分には刺さったのか
最近、
- やらない判断
- 使わない判断
- 動かない判断
を考える時間が増えていた。
この本は、
新しい行動を増やすための本ではなかった。
むしろ、
「今、余計なことをしなくていい」
と確認させてくれる本だった。
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